チャイルドシート用ミラーの選び方

カー用品
引用元:Amazon

後席でチャイルドシートに座っている子供の様子が気になる。

座っている姿勢が気になったり、子供が泣いてしまったりすると運転に集中できない。

そんな親御さんは、車にチャイルドシート用ミラーを付けられている方が多いですね。チャイルドシート用ミラーは、後席でチャイルドシートに座っている子供の様子を確認するのに役立ちます。

この記事では、これからチャイルドシート用ミラーを取り付けようと考えている方や、違うチャイルドシートミラーに変えようと考えている方に、最適なチャイルドシート用ミラーの選び方を解説していきます。

「後ろ向き」か「前向き」かでチャイルドシート用ミラーの選び方が変わる

(引用元:イラストAC)

チャイルドシート用ミラーにはいくつかの種類がありますが、チャイルドシートの向きが後ろ向きか前向きかによって、使うミラーの種類が異なります。

後ろ向きチャイルドシート用ミラーの種類

一般的に1歳未満の子供の場合、チャイルドシートを後ろ向きにして後席に座らせます。後ろ向きに座らせた場合、運転席から後席へ振り向いたり、ルームミラーを見たりしただけでは子供の様子を確認することはできません。そこで次のようなタイプのチャイルドシート用ミラーが役に立ちます。

ヘッドレスト取付けタイプ

(引用元:Amazon)

チャイルドシートを後ろ向きにして座らせる場合、一番スタンダードなのが「ヘッドレスト取付けタイプ」です。後席のヘッドレストに取り付けて、ルームミラーの反射を利用して子供の様子を確認します。ミラー本体にベルトがついており、ベルトをヘッドレストにしばりつけて固定します。

ヘッドレスト取付けタイプのチャイルドシート用ミラーには次のような特徴があります。

  • 取付けが簡単
  • 価格帯は1,000円台~2,000円台が主流
  • 夜は全く見えない
  • 後席にヘッドレストがない車には取付けられない
  • ミラー型ドライブレコーダーを使用している場合は、ルームミラー越しでの確認は出来ない

取付けが簡単

(引用元:Amazon)

基本的には後席のヘッドレストに、製品付属ベルトを使ってミラーを固定します。

固定にはベルトを利用するものが多く、誰でも簡単に固定することが可能です。

ただし、しっかり固定しないと運転中の振動によりミラーがずれてしまうこともあります。

また、ヘッドレストの形状によっては、子供の顔が見える適切な位置に固定できない場合もあるため、その場合はミラーヘッドが動かせるタイプのものを付けるのが良いでしょう。

価格帯は1,000円台~2,000円台が主流

ヘッドレスト取付けタイプのチャイルドシートミラーの価格帯は、1,000円台~2,000円台の商品が多いです。

購入できる場所は、主に以下のようなお店です。

  • アカチャンホンポや西松屋などのベビー用品販売店
  • オートバックスやイエローハットなどのカー用品店
  • Amazonや楽天などのオンラインショップ

どの店舗であっても同じような価格帯で販売されています。

ミラーの周りの、ちょっとしたぬいぐるみなどの装飾がされているタイプのものは、やや高い傾向にあります。

夜は全く見えない

ヘッドレスト取付けタイプのチャイルドシートミラーは、暗いところでは全く見ることができません。夜間の運転の際に確認したい場合は、ルームランプを点灯させておく必要がありますが、同時にルームミラーによる後方の景色が見にくくなります。

ヘッドレスト取付けタイプのチャイルドシートミラーの中には、ミラー本体にライトがついているタイプのものも販売されています。

(引用元:Amazon)

ミラーのサイドにライトがついておりリモコン操作でライトのON/OFFを行うことができます。本体もリモコンも電池式で動く物であれば、わざわざ車内のヒューズから電源を取ったり配線したりする必要がありません。車内が暗くても、後席の子供の様子が確認できる便利なミラーですが、

  • わざわざリモコンで操作しないといけない
  • 赤ちゃんにとってはまぶしい

というデメリットがあります。

後席にヘッドレストがない車には取付けられない

(引用元:トヨタ自動車)

「後席にヘッドレストがない車」とは、トヨタのプロボックスやサクシードなどの商用車です。

商用車をファミリーカーとして乗っている方もいらっしゃいますが、あくまで商用車として荷物を積む仕様のため、後席が折り畳みしやすいようにヘッドレストが付いていないこともあります。

もともとisofixもなく回転式チャイルドシートの取付けも出来ない車種ですが、以下の写真のようなシートベルト固定式のベビーキャリーをチャイルドシートとして使う場合もあるでしょう。

(引用元:西松屋)

この場合にはヘッドレスト取付けタイプのチャイルドシート用ミラーが使用できないため注意が必要です。

モニタータイプ

(引用元:Amazon)

少し特殊ですが、後席のヘッドレストにカメラを取り付けて、モニターで確認することができるものも販売されています。

モニタータイプには次のような特徴があります。

  • 取付けが簡単
  • 価格帯は3,000円台~で、海外製の物しかなく種類も少ない
  • 夜でも見れる
  • ルームミラー一体型ドライブレコーダーを使用していても見ることができる
  • シガーソケットなどからの電源供給が必要
  • 配線の取り回しが必要
  • 後席にヘッドレストが無い車は、カメラの固定に工夫が必要

取付けが簡単

(引用元:Amazon)

チャイルドシート確認用のカメラは、ヘッドレストの支柱にはさみこんで固定するだけで取り付けることができます(ヘッドレストにベルトで固定するタイプの物もありますが、振動でカメラがずれることもあるようです)。また、モニターについてもフロントガラスに吸盤でくっつけるだけで簡単に取り付けることができます。

価格帯は3,000円台~で、海外製の物しかなく種類も少ない

Amazonでモニタータイプの製品を探してみたところ、3,000円台~8,000円台で販売されておりました。

製品は海外製の物しか見当たらず、種類も少ないです。

夜でも見れる

(引用元:Amazon)

カメラに「ナイトビジョン機能」が備わっているため、夜間の運転でも映像を見ることができます。室内灯をつけなくてもいいので、夜間のルームミラーの視界に影響を与えません。

ルームミラー一体型ドライブレコーダーを使用していても見ることができる

(引用元:KENWOOD)

ルームミラー一体型ドライブレコーダーを使っている場合は、ヘッドレスト取付けタイプのチャイルドシート用ミラーではルームミラーの反射を利用して様子を確認することが出来ません。

しかし、モニタータイプであれば直接子供の様子をカメラで撮影しており、ルームミラーの反射を使わないため問題ありません。

シガーソケットなどからの電源供給が必要

(引用元:写真AC)

モニタータイプは電源供給が必要となるため、主にシガーソケットから電源を取って使用します。

シガーソケットに空きがあればいいですが、既に他の電装品などでシガーソケットを使ってしまっている場合は、増設用シガーソケットが必要となります。

増設用シガーソケットには、既存のシガーソケットに接続して増設するタイプの物と、車の電源ヒューズから電源を取って増設するタイプの物があります。

車の電源ヒューズから電源を取るタイプは、取付けに少々手間がかかります。

配線の取り回しが必要

(引用元:写真AC)

車からの電源を使う関係上、どうしても配線が必要となります。

カメラ、モニター、シガーソケットそれぞれをつなぐ配線があるため、その配線の取り回しが必要です。

配線が目立たないようにするためには、ドアモールのスキマを配線したり、フロアカーペットの下を配線するなど、車の乗降時に配線をひっかけないようにする必要があります。

後席にヘッドレストが無い車は、カメラの固定に工夫が必要

ヘッドレスト取付けタイプと同様、モニタータイプで使うカメラもヘッドレストに固定します。そのため、後席にヘッドレストがない商用車に取り付ける場合は、カメラを取付ける位置に工夫が必要です。

後席シートのすぐ後ろに何か柱を取付けて、その柱にカメラを取付けるなど、ひと手間かける必要があります。

前向きチャイルドシート用ミラーの種類

(引用元:Amazon)

1歳以上のお子様であれば、チャイルドシートを前向きにして座らせることがてきるようになってきます。親御さんも停車時なら後席の子供の様子を運転席から振り向いて確認できます。

しかし、運転中だと振り向いて確認することは危ないためできません。

前向きチャイルドシート用のミラーがあれば、運転中でも後席の子供の様子を確認できます。前向きチャイルドシートシート用ミラーには主に「ルームミラー取付けタイプ」「フロントガラスタイプ」があります。

フロントガラス取付けタイプ

(引用元:Amazon)

フロントガラスに吸盤で貼り付けて固定するタイプのミラーです。

Amazonで商品検索してみると、価格帯が800円台~6,000円台と結構幅がありました。大抵の商品が360°の角度調整が出来るようになっています。

商品によってミラーの大きさがマチマチなので、あまり小さいサイズを選ぶと後席の子供の様子が十分に確認できない場合があります。

逆に大きいサイズのミラーだと、フロントガラスの視界を圧迫するので、取付位置に工夫が必要です。

取付位置は、フロントガラスの上の部分、ルームミラーの斜め上あたりが使いやすいでしょう。

また、最近の車はフロントガラスにドライブレコーダーを付けていることもあるため、追加でチャイルドシートミラーを付けるとなると、取付けスペースに困る場合があります。そんな時はダッシュボードにも取付けることができるタイプの物を選ぶと良いでしょう。

サンバイザー取付けタイプ

(引用元:Amazon)

サンバイザーの隅に挟んで固定することができるよう、クリップがついているタイプのミラーです。先ほどのフロントガラスタイプでも、サンバイザー取付けが可能な商品もあります。取付けはサンバイザーに挟むだけなので簡単ですが、サンバイザーを使うときにはミラーが使えません。

価格帯は800円台~1,000円台が主流で、前向きチャイルドシート用ミラーの中では安価な種類です。

ルームミラー取付けタイプ

(引用元:Amazon)

数は少ないですが、ルームミラーのサイドに両面テープで貼り付けるタイプのミラーです。

価格帯は1,000円台のものが販売されています。

ルームミラーと位置が近いので、ルームミラーを確認する感覚で後席の子供の様子を確認することができます。

しかし、Amazonのレビューなどを見てみると「振動でよく揺れる」などの意見があり、固定方法を工夫しないといけません。

モニタータイプ

(引用元:Amazon)

「後ろ向きチャイルドシート用ミラー」の項目で紹介したカメラ&モニターと同様です。後ろ向きチャイルドシート用ミラーの場合は、カメラを後席のヘッドレストに挟みこんで使いますが、前向きチャイルドシート用として使う場合は、カメラを運転席や助手席のヘッドレストに挟みこんで使います。

【番外】後席確認用ミラーの装備がある車

(引用元:日産自動車)

前向きチャイルドシート用ミラーの種類をいくつか紹介しましたが、これらはいずれも車に「後付け」するものです。

しかし、車種によってはご丁寧に初めから後席確認用のミラーが備わっている車種もあります。

以下の車は、初めから後席確認用ミラーが標準装備です。

(※2022年7月6日現在の最新型車両)

  • エルグランド(日産)
  • フリード(ホンダ)
  • ステップワゴン(ホンダ)
  • オデッセイ(ホンダ)<走行中は見にくい>
  • ベルランゴ(シトロエン)

子育て世代の方で、これから車の買い替えを検討されていらっしゃる方は参考にしてみて下さい。

チャイルドシート用ミラーの選び方のまとめ

(引用元:写真AC)

いかがでしたか?

 

これまでの内容をまとめると、

チャイルドシート用ミラーにはチャイルドシートの向きによって、

  • 後ろ向きチャイルドシート用ミラー
  • 前向きチャイルドシートミラー

の2種類があり、

後ろ向きチャイルドシート用ミラーには、

  • ヘッドレスト取付タイプ
  • モニタータイプ

前向きチャイルドシート用ミラーには、

  • フロントガラス取付けタイプ
  • サンバイザー取付タイプ
  • ルームミラー取付タイプ

があるということでした。

 

価格帯は800円台~8,0000円台くらいまであり

  • アカチャンホンポや西松屋などのベビー用品販売店
  • オートバックスやイエローハットなどのカー用品店
  • Amazonや楽天などのオンラインショップ

などで購入することができます。

 

これから車の買い替えを検討されていらっしゃる方は後席確認用ミラーが標準装備されている車もあるので参考にしてみると良いでしょう。

 

ドライブ中にお子様の様子が確認できないのは、なかなか不安なものです。法律上取付け義務はありませんが、親御さんが安心して運転するためにチャイルドシート用ミラーは必須アイテムであると言えます。

 

今のお子様の状況に応じて最適なチャイルドシート用ミラーを取り付けて、安心・安全なドライブができる環境を作りましょう。

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