先日、自分の車にヘッドレストモニターを取り付けました。
「フリップダウンかヘッドレストモニターのどちらかをつけよう!」
と思ってから、実際にヘッドレストモニターを取り付けるまでの間に、
色々調べたり迷ったりしたので、
取り付ける前に注意・確認しておいたほうがいいことについて書きたいと思います。
カーナビの映像出力端子の有無と種類
取り付ける後席モニターの映像は、カーナビからの映像信号を受け取って出力しますが、
「カーナビがどの形式の映像出力端子に対応しているか?」
は絶対に確認しておかないといけません。
カーナビによって
- ①.映像出力端子そのものが無い
- ②.RCA出力端子有り(ハーネスによる増設対応含む)
- ③.HDMI出力端子有り
の3パターンがあります。
①の場合は、もう取付を諦めるしかありません。
RCA出力端子有り(ハーネスによる増設対応含む)の場合
カーナビ本体の裏側に、「RCA出力」ができる端子があれば、RCAケーブルによる映像出力が可能です。
RCAケーブルは中心に細いピンの付いたプラグのあるケーブルで、映像や音声の通信に利用されるケーブルです。「コンポジットケーブル(映像・音声対応)」とか「コンポーネントケーブル(映像のみ)」と呼ばれることもあります。
よくテレビの裏側などに「赤・白・黄」の接続端子を見たことがある方もいらっしゃると思いますが、それと同じです。
「赤・白」が「音声信号」で、「黄」が「映像信号」を通信します。
カーナビ本体の裏に、「黄」の接続端子(メス)があれば、RCAケーブルで映像信号が取れます。
RCA接続端子(メス)がない場合でも、「映像出力」の差込口がある場合は、「ビデオ出力ハーネス」によりRCA接続端子(メス)を増設できる場合もあります。
例えば、こんなキットが販売されています。
データシステム ( Data System ) ビデオ出力ハーネス VHO-H39
カーナビの機種ごとに適合製品が異なるため、自分のナビに適合するビデオ出力ハーネスを確認して取り付けます。
HDMI出力端子有りの場合
私が今回取付を行ったセレナ(C27型)のカーナビ「MM516D-L」は、本体裏面にHDMI出力の差込口がありました。
逆に、RCA接続用の差込口はありませんでした。
このHDMI出力用の差込口がある場合は、「HDMI変換ケーブル」で映像信号を取ってくることが出来ます。
HDMI出力の差込口があるカーナビは、車種に合ったHDMI変換ケーブルを取り付けることにより、HDMIケーブルで映像信号を取ることが出来ます。
必ず「車種に合った」ケーブルを確認して取り付けましょう。
後席モニター本体の対応入力形式(RCA or HDMI)
「カーナビ映像出力端子の有無と種類」を確認したら、次は取り付けようと考えている後席モニターの入力形式が
- RCAによる入力なのか?
- HDMIによる入力に対応しているのか?
を確認しまししょう。
私が今回後席モニターの取付を検討したときに、様々な「フリップダウンモニター」や「ヘッドレストトモニター」を探しましたが、
ほぼ100%、RCA入力
でした。
なので、RCAによる出力ができるカーナビであれば、たいていどの機種も接続できるように作られています。
しかし私のセレナ(C27型)のカーナビ「MM516D-L」の場合、RCA出力は無く、HDMI出力しかありませんでした。
そのため、
間違ってHDMI入力に対応していない機種を買うと、接続できなくなります。
比較的新しいカーナビだと、RCA出力がない場合があるので注意です。
バックミラーの視野(フリップダウンモニターを付けたい場合)
これは「フリップダウンモニター」をつけたい場合です。
車種や、取り付けるフリップダウンモニターの画面サイズによって、
「バックミラーの視界が遮られてしまう」
という問題が発生します。
フリップダウンモニターは、サイズにもよりますが、
モニターを開いた場合の下端の位置が、だいたい天井から20cm~25cmくらいになります。
フリップダウンモニターを使う場合は、この分だけバックミラーの視界が遮られてしまう可能性があるため、
「取り付けたいフリップダウンモニターの下端が、開いたときにどのあたりまで来るのか?」
を必ず確認しておいたほうが良いです。
また、
「どうしても大きいサイズのフリップダウンモニターをつけたい。でもバックの視界は遮りたくない。」
とうい方は、リアカメラ付きのバックミラー型ドライブレコーダーを取り付ければ問題回避できます。
後席用テーブルの位置(ヘッドレストモニターのを付けたい場合)
ミニバンなどには、便利なオプションとして、2列目席用の「テーブル」や「ドリンクホルダー」が、1列目席の後ろに付いていることがあります。
こういうやつです。
このテーブルの開閉時に、ヘッドレストモニターの位置によっては、開閉の邪魔になってしまうことがあります。
私が今回取り付けたアルパインのヘッドレストモニター「SSA9S」は、
取付位置を中断と下段の2段階に調整できるタイプでしたので、下段に調整することにより、テーブル開閉の際も邪魔にならないように取り付けることが出来ました。
このようなテーブルが座席の後ろに付いている場合は、
ヘッドレストモニターの取付位置が邪魔にならない機種(位置調整ができる機種)を選びましょう。
ディマー機能(明るさ調節機能)の有無
画面の明るさは、必ず調節できるものを選びましょう。
昼間なら多少明るくてもいいのですが、夜もそのままの明るさで見ると明るすぎてしまい目にも悪いです。
特にヘッドレストモニターの場合は、目と画面の距離がフリップダウンモニターと比べて近いため、なおさら明るさ調整は大事です。
車検対応(ヘッドレスト埋め込み型を付けたい場合)
後席モニターの中には、「ヘッドレスト埋め込み型」のモニターも販売されております。
こんなようなものです。
納まりが良く見栄えが良いのですが、
この「ヘッドレスト埋め込み型」のモニターを付けたまま車検を受けると車検に通りません。
車検の基準として「ヘッドレストを装着していること」という基準がありますが、
このヘッドレスト埋め込み型モニターは「ヘッドレスト」とみなされないそうです。
そのため、車検を受ける際は、取り外して純正のヘッドレストへの付け替えが必要です。
まとめ
以上、後席モニター購入前に確認すべきことをまとめると
- カーナビの映像出力端子の有無と種類
- 後席モニター本体の対応入力形式(RCA or HDMI)
- バックミラーの視野(フリップダウンモニターを付けたい場合)
- 後席用テーブルの位置(ヘッドレストモニターのを付けたい場合)
- ディマー機能(明るさ調節機能)の有無
- 車検対応(ヘッドレスト埋め込み型を付けたい場合)
の6つとなります。
「こんなモニターをつけたい!」
と直感で選んで買ってしまうと、後で「使えなかった」なんてことにもなりかねないです。
意外とハマるところなのできちんと確認しておきましょう。
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