予算100万円以下の中古車で、子育てにピッタリな車に乗り換えたいなぁ
そんな方へ個人的におすすめするのがトヨタのポルテです。
2020年12月で生産終了となってしまった車ですが、
トヨタのポルテほど子育て世代のことを考えて作られた車は無い
と思います。
ポルテについて、現在2人の幼児を子育て中の私が解説していきます。
トヨタのポルテ(兄弟車のスペードも含む)は、2004年から販売された「プチバン」で、助手席側に大開口のスライドドアが付いているのが大きな特徴ですが、そのほかにも子育て世代向けに使い勝手の良い工夫が随所にある魅力的な車です。
排気量は1,300cc~1,500cc。
5ナンバーサイズの取り回しの良いコンパクトなサイズ感で、女性にも運転しやすい車です。
同じように子育てに向いているプチバンには、ルーミーやタンク、ダイハツのトールもありますが、比較的新しい車種のため、中古車市場の平均車両本体価格も150万円くらい(※)と、まだまだ高めです。
しかしポルテの場合、中古車市場の平均車両本体価格は90万円くらい(※)になっています。
((※)2022年8月1日現在の「カーセンサー」掲載車両の価格帯の平均値)
予算を100万円以下に抑えたい方も、ポルテなら十分希望に合った子育て向けの車を探すことができるでしょう。
そんな子育て世代にちょうどいいポルテの特徴を紹介していきます。
子育て世代向けの車「ポルテ」のメリット
ポルテには、子育て世代には嬉しい「独特な」メリットがいくつかあります。他のミニバンやプチバンのいいとこどりをしたようなメリットをコンパクトサイズの車にまとめたような感じがします。そんなポルテのメリットをいくつか紹介します。
乗り降りしやすい300mmの低いステップ高
ポルテのステップ高は300mmという超低床です。
他のミニバンやプチバンでも、ここまで低いステップ高の車はほとんどありません。
この300mmの低いステップ高により、小さいお子様や足腰の弱いお年寄りの方でも、負担をかけずに乗り降りすることができます。
なお、他のミニバンのステップ高比較については、以下の記事で紹介していますので、参考にしてみて下さい。
充実した収納スペース
ポルテは、フロントインパネ周りやダッシュボードなどに豊富な収納スペースを確保しています。
初期のモデル(NNP10型~NNP11型:2004年7月~2010年8月)とモデルチェンジ後(NSP140型~NSP145型:2012年7月~2020年12月)で少し仕様は異なりますが、どちらも収納には工夫されています。
初期モデル(NNP10型~NNP11型:2004年7月~2010年8月)
運転席の前にある②マルチボックスや、足元にある⑤センターロアボックスはうれしい収納です。
センターコンソールが無いため、その分の収納を十分確保できます。
モデルチェンジ後(NSP140型~NSP145型:2012年7月~2020年12月)
この型より、メーター周りのデザインやフロント収納の作りが少し変わりました。
初期モデルと同様、運転席の前に収納ボックスがありますが、蓋はなく、そのままものを入れる形状になっています。
また、ボックスの前には写真などを飾っておくことができるポストカードホルダーが付いています。
助手席側にある収納ボックスは、ティッシュペーパーの箱を下向きに入れると、ボックスの下からティッシュが取り出せるように工夫されています。
専用の中敷きトレイを使えば、下はティッシュボックス、上は小物入れとして使えます。
初期モデルの頃にあった、足元のセンターロアボックスは無くなってしまい、「小物入れ」または「カップホルダー」となります。
広い室内空間
ポルテほど外観の大きさ以上に室内の広さを感じる車はありません。
普通に大人5人が乗っても、余裕を持って座ることができます。
また、助手席が75cmもスライドし、後席も座面を上に跳ね上げることができます。
これにより、自転車もこんな感じで乗せることができます。
また、シートアレンジも多彩で、様々なシーンに対応できます。
ラゲッジスペースも、車の見た目以上にスペースがあります。
深さもあるし、奥行きも58cmあります。
この奥行き、実はルーミーやタンクよりも長いです。
運転席から後席へのウォークスルーが可能
子育て世代にとって何かと便利なのは、運転席から後席へのウォークスルーができることです。
ポルテは、プチバンのサイズではあるものの、運転席から後席へのウォークスルーが可能です。
特に運転席から助手席に移動するときに、エアコンパネル等のフロントパネル部分と座席の間が広く、足が抜きやすいため、スムーズな移動がしやすくなっています。
Mサイズ以上のミニバンでも、ここまでの間隔を持っているミニバンはなかなかありません。
また、運転席と助手席の間隔も20cmあり、ウォークスルーに十分な間隔が確保されています。
旧型は運転席側後席のドアが無いため、子供が開ける心配がない
ポルテは年式によって、右側後部座席のドアがない型もあります。
なんだか不便そうな感じもしますが、子育て世代には都合がいい場合もあります。
それは、後部座席に乗った子供が、勝手にドアや窓を開ける心配がないことです。
初期モデル(NNP10型~NNP11型:2004年7月~2010年8月)のポルテには、右側後部座席のドアがありません。
このモデルのほうが年式が古いため、もし探していらっしゃる方は、比較的安く購入することができるでしょう。
100万円以下で買える中古車が多い
ポルテの中古車は、100万円以下で買える中古車が豊富です。
2022年8月19日現在で、カーセンサーに掲載のポルテを検索すると、全国で1,095台見つかりました。
さらにその中で、支払総額を100万円以下に絞って検索してみると、874台も見つかりました。
つまり、中古車として販売されているポルテの80%以上が、支払総額100万円以下で買えることになります。
子育て世代向けの車「ポルテ」のデメリット
子育て世代向けにちょうど良い「ポルテ」ですが、次のようなデメリットもあります。
加速は遅い
最初の加速は「もっさり」とした感じがあります。
それでも、街乗りする分には必要十分なスペックです。
燃費はそれほど良くない
初期ポルテのカタログ上は16lm/Lとなっています。
これは近年のコンパクトカーの燃費と比べると、低いほうです。
実際に街乗りで計算する燃費は10km/L~11km/Lといったところでしょうか。
Lサイズのハイオクで走るミニバンよりは燃費は良いですが、コンパクトなプチバンとしては劣ります。
まとめ:【子育て向きの車】中古のポルテを100万円以下で買おう
子育て世代にとって、ポルテは以下のメリットがある車です。
- 中古車なら100万円以下で買える車がたくさんある
- 低床なので、小さなお子様もお年寄りも乗り降りがしやすい
- 室内が見た目以上に広く、ラゲッジも同じクラスのプチバンにしては広い
- フロントの収納が多い
- 運転席から後席へのウォークスルーがしやすい
- 初期型は右側後席にドアがないため、子供がドアを開ける心配がなく、価格も安い
もう生産終了してしまいましたが、子育て世代向きの車を安く購入したい方は、選択肢の一つとして考えてみてはいかがでしょうか?
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