子育て世代にとって「ウォークスルーができるミニバン」は、車から降りずに車内を移動できて便利です。
しかし、よく確認して選ばないと

あれれ、ウォークスルーできない
と後悔することになります。
本記事では、子育て世代が車選びでウォークスルーができるミニバンを選ぶときに気を付けることや、主なミニバンのウォークスルーの特徴について解説します。

子育て世代の方で、これからウォークスルーができるミニバンを買おうと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
子育て世代が車選びでウォークスルーができる車を選ぶ時に気を付けること
子育て世代が車選びでウォークスルーができる車を選ぶ時に気を付けることには、下記のような事が挙げられます。
- どの列の間をウォークスルーしたいか
- ドライブポジションで座った時にウォークスルーできるか
- ウォークスルーするための横幅は十分取れるか
それぞれ順番に解説します。
どの列の間をウォークスルーしたいか
「ウォークスルーができる」と言っても、
- 運転席と2列目をウォークスルーしたいのか?
- 2列目と3列目をウォークスルーしたいのか?
を、よく考えておくことが大切です。
なぜなら、車種やグレードによって、できるウォークスルーの仕方が違うからです。
「ウォークスルーができる」と謳っているミニバンでも、1列目にセンターコンソールボックスがあるミニバンは、「運転席から2列目」へのウォークスルーができません。
また、2列目がベンチシート仕様のミニバンを選ぶと、「2列目から3列目」へのウォークスルーができなくなります。

「どの列の間をウォークスルーできればいいのか」を考えて、ミニバン選びましょう。
ドライブポジションで座った時にウォークスルーできるか
これが一番重要かもしれませんが、もし
という方は、
を、必ず確認しておきましょう。
なぜなら、センタークラスターが邪魔でドライブポジションから「足が抜けず」にウォークスルーできないことがあるためです。
せっかくウォークスルー対応の車でも、

ウォークスルーできないじゃん!
となってしまうこともあるので、購入前にきちんと確認しておきましょう。
ウォークスルーするための横幅は十分取れるか

ウォークスルーするための横幅が十分取れるかどうかも確認しておくことが大切です。
なぜなら、「ウォークスルーができる」と謳ってあっても、自分の体や足の大きさ、センターの幅次第で、ウォークスルーできないことがあるからです。
たとえば、プチバン、Sクラスミニバンの場合、運転席と助手席との間は、だいたい20cm前後です。
さらにアームレストが付いていると、その分幅が狭くなります。
この間をウォークスルーしようと思うと、成人男性では結構ギリギリになります。
また、運転席と助手席の間に足を入れ込めないこともあります。
プチバン、Sクラスミニバンは車自体の全幅はMクラスミニバンとそれほど大差ないのですが、30cm前後の幅が取れるMクラスミニバンと比べると、意外と幅が狭いです。
そのため、自分で本当にウォークスルーできるかどうか確認しておきましょう。
子育て世代の車選び:ウォークスルーしやすい「Sクラス」ミニバン4選
ウォークスルーのことを考えたときにおすすめの「Sクラス」ミニバンは下記の通りです。
- ポルテ/スペード
- ルーミー/タンク/トール
- ソリオ
- フリード
それぞれ順番に解説します。
なお、OEMや兄弟車で型が同じ車種は、1種類としてまとめて紹介します。
ポルテ/スペード

ポルテ(出典:トヨタ旧車WEBカタログ)
トヨタのポルテやスペードは、運転席から2列目へのウォークスルーがしやすい車です。
>> 【参考】【子育て向きの車】中古のポルテを100万円以下で買おう
なぜなら、私が知るプチバンの中で、最もセンタークラスター下部の出っ張りが少なく、身長173cmの成人男性の私でも、苦労せず2列目へのウォークスルーができるからです。
私のドライブポジションで座った時の、センタークラスター下部と運転席の状態は、下の写真の通りです。
長さを図っていないので残念なのですが、運転席をドライブポジションにセットしても、かなりの間隔がありました。
センターコンソールが無ければ、余裕でウォークスルーできます。
運転席から2列目へのウォークスルーのことを考えた時に、ポルテやスペードはおすすめです。
もう新規販売は終了しており、中古車での購入しかできませんが、もし買いたい方は、状態の良い中古車を早めに探しておくことをおすすめします。
ルーミー/タンク/トール

ルーミー(出典:トヨタ自動車)
トヨタの「ルーミー/タンク」、ダイハツの「トール」も、運転席から2列目へのウォークスルーができるプチバンとしておすすめです。
なぜなら、身長173cmの成人男性の私でも、なんとか2列目へウォークスルーできたからです。
私のドライブポジションで座った時の、センタークラスター下部と運転席の状態は、下の写真の通りです。
運転席をドライブポジションにセットして、私が図ってみたところ、14cmくらいでした。
ポルテよりは少しだけ狭い感じはありましたが、2列目へのウォークスルーはできました。
図った時にメジャーが斜めになってしまいましたが、運転席と助手席の間隔は、だいたい18cm~19cmです。
ポルテほどスムーズではないですが、トヨタの「ルーミー/タンク」、ダイハツの「トール」も、運転席から2列目へのウォークスルーができるので、選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
ソリオ

出典:スズキ株式会社
スズキのプチバン「ソリオ」も、上記の「ルーミー/タンク/トール」と同じくらい、運転席から2列目へのウォークスルーができるプチバンとしておすすめです。
なぜなら、ソリオも身長173cmの成人男性の私でも、なんとか2列目へウォークスルーできたからです。
私のドライブポジションで座った時の、センタークラスター下部と運転席の状態は、下の写真の通りです。
ちょっと足が引っかかるけど、なんとか2列目へのウォークスルーはできます。
ちなみに、運転席と助手席の間隔は20cmでした。
しかし、足元部分にシートヒーターのスイッチがあるため、この部分を考慮すると実質16cmくらいになりそうです。
足のサイズが小さめの方なら、選択肢に入れてもいいと思います。
フリード

出典:本田技研工業株式会社
フリードは、ホンダの3列シートSクラスミニバンですが、こちらも、運転席から2列目シートへのウォークスルーができるミニバンとしておすすめです。
なぜなら、Sクラスミニバンの中で、身長173cmの成人男性の私でも、なんとか2列目へウォークスルーできるSクラスミニバンが、フリードくらいしかないからです。
私のドライブポジションで座った時の、センタークラスター下部と運転席の状態は、下の写真の通りです。
センタークラスター下部の出っ張りが意外とあるため、ウォークスルーするためには、一旦体と足を助手席方向に変えてからウォークスルーする必要があります。
3列シートのSクラスミニバンで、運転席から2列目へウォークスルーできるミニバンを探している方は、フリード一択です。
子育て世代が車でウォークスルーを使う頻度がどのくらいありそうかも考えてみましょう
子育て世代には何かと便利なウォークスルーですが、「どのくらいの頻度でウォークスルーを活用しそうか」も一度考えてみましょう。
なぜなら、以下の3つの理由があるためです。
- 「意外と活用しなかった」というケースもある
- センターコンソールがない分、収納が減ってしまう
- 選ぶ車の選択肢が少なくなってしまう
たとえば、我が家の嫁さんのシエンタにはセンターコンソールがあるため、ウォークスルーができないのですが、それでも今のところ別に子育てに支障はありません。
車内で移動しなければいけないこともありませんでした。
それよりも、ただでさえ収納スペースが少なかったシエンタからセンターコンソールボックスをなくしてしまうことのほうがデメリットになります。
そのため、「うちはそんなに必要ないかもな」という方は、別の車を選んだほうが有効です。
お子様の年齢や人数、性格などにもよるので、車を選ぶ前に、考えてみましょう。
まとめ:子育て世代が車選びでウォークスルーができる車を選ぶ時に気を付けること
子育て世代がミニバンの購入を検討するとき、「運転席から2列目シート」へのウォークスルーができるかどうかは、車選びの条件の1つとなります。
なぜなら、子育て世代にとっては、何かと「ウォークスルーできたら便利なのになぁ」と思う場面が多いからです。
しかし、「ミニバンであれば、どれもウォークスルーしやすい」とは限りません。
運転席から2列目シートへのウォークスルーに適したミニバンには、
- ポルテ/スペード
- ルーミー/タンク/トール
- ソリオ
- フリード
などがあります。
ただし、お子様の年齢や人数、性格などによっても、「そこまで必要なかった」というケースもあります。
本記事を参考にしながら、納得のいくミニバン選びができれば幸いです。
コメント